クラフトへの支援と価値向上への追求の一環として、ロエベ財団が三鷹の森ジブリ美術館を運営する徳間記念アニメーション文化財団と3年間のスポンサーシップ契約を締結し、三鷹の森ジブリ美術館の活動をサポートするための資金提供を行うことを発表した。
ロエベ財団は声明文で、「クラフトはロエベとスタジオジブリにとって原動力となる価値観だ。革製品であれ、何万枚もの絵を手描きするアニメーション映画であれ、手仕事の温もりを伝え、それに力を注ぐことに変わりはない」とし、今回のスポンサーシップ契約は「自然なことであり、お互いにとても意義のあるものだ」としている。
資金提供は、展覧会や文化活動の継続など、三鷹の森ジブリ美術館の運営をサポートするために充てられる予定で、「今日、そして明日の世界で必要とされる知識と、心の奥底にある深い人間的な価値を育んでいく」ことを目指すという。
ロエベ財団プレジデントのシーラ・ロエベは、「日本でもっとも愛されているクリエイティブな施設のひとつ『三鷹の森ジブリ美術館』をサポートできることは、私たちにとって大変名誉なことです。スタジオジブリとロエベはクラフトへの献身と自然との深いつながりなど、多くの価値観を共有しています。ジブリ美術館のストーリーの一部として、そのユニークな魅力を世界に広めるお手伝いができることを楽しみにしています」とコメント。
また、三鷹の森ジブリ美術館館長・安西香月は、「ブランドのアイデンティティの中心にクラフトマンシップを据えるロエベと、何万枚もの絵を描き動かしてゆくアニメーションの制作を核に、手作業がつくりだす人の温もりを発信するジブリ美術館。両者の思いが重なったことを大変に嬉しく思います」と語っている。