• HOME
  • MAGAZINE
  • NEWS
  • REPORT
  • 「禅とジブリ」京都展(京都市京セラ美術館)開幕レポート。なぜ…

「禅とジブリ」京都展(京都市京セラ美術館)開幕レポート。なぜ、ジブリが禅なのか?【2/5ページ】

宮﨑駿と鈴木敏夫、40年にわたる「禅問答」

 いっぽう、本展が見せるのはジブリ作品の世界だけではない。その背後にある、宮﨑駿と鈴木敏夫の関係も重要なテーマのひとつとなっている。

 鈴木は宮﨑との関係について、40年にわたり過去の話をほとんどせず、つねに「いま、ここ」に向き合ってきたと語っている。展覧会では、そんなふたりの関係を、過去でも未来でもなく現在に意識を向ける禅的な姿勢と重ね合わせる。

 その関係をユーモラスに見せるのが、第2章「お茶をどうぞ」だ。トトロと『君たちはどう生きるか』のサギ男がお茶を淹れる空間に、宮﨑と鈴木の日常的なやりとりが重ねられる。壮大な物語を生み出してきたふたりだが、その創作の根底にあるのは、日々交わされる何気ない会話でもある。ここでは、宮﨑と鈴木が長年続けてきた対話そのものが、一種の「禅問答」のように浮かび上がる。

第2章の会場 ©︎ Studio Ghibli
カウンターの中にはトトロとサギ男が ©︎ Studio Ghibli
宮﨑駿と鈴木敏夫の問答がテキストで展示 ©︎ Studio Ghibli