下呂市を舞台にした新たな国際芸術祭「下呂 Art Discovery 2026」が開催決定。その見どころとは?

今秋、岐阜県下呂市で新たな芸術祭「下呂 Art Discovery 2026」が開催される。豊かな森や古い町並み、木造校舎の廃校を舞台にした本芸術祭の見どころを紹介する。

文・撮影=大橋ひな子(ウェブ版「美術手帖」編集部)

アートフロントギャラリーで開催された「下呂 Art Discovery 2026」の記者会見の様子

 今秋、岐阜県下呂市の市内各所を舞台に、新たな芸術祭「下呂 Art Discovery 2026」が開催される。本芸術祭に先立ち、東京・代官山にあるアートフロントギャラリーで企画発表会が行われた。

 下呂市の人口は約2万8000人。総面積の約9割が森林を占める自然豊かな地域で、日本三名泉のひとつである下呂温泉で知られる。いっぽうで、過疎高齢化が課題となっており、下呂市全体の活性化が望まれている状況でもある。そんななか、2024年秋に、日本国内のアーティスト21組による現代アートとパフォーミングアーツ、岐阜の伝統産業や食を紹介するマルシェ「楽市楽座」からなる、清流の国文化探訪「南飛騨 Art Discovery」が開催された。同イベントの成功を受け、今回新たに市内の各エリアに会場を拡大し開催されるのが、「下呂 Art Discovery 2026」である。

 総合ディレクターを務めるのは、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」などで総合ディレクターを務めてきた北川フラム。北川は岐阜という土地を、日本の歴史上重要な戦いの場であった歴史的背景や、日本列島における中心部といった地理的背景をもとに、「日本最深部」と呼称する。そんな日本最深部の国際芸術祭となる本芸術祭には、11の国と地域から40〜50組ほどのアーティストが参加予定だ。現在決定している20組は次の通り。

 EAT & ART TARO、スタシス・エイドリゲヴィチウス、遠藤利克、鬼太鼓座、坂田桃歌、鈴木初音、竹腰耕平、竹中美幸、トゥ・ウェイチェン、バルトロメイ・トグオ、トザキケイコ、西澤利高、橋本雅也、原倫太郎+原游、マッシモ・バルトリーニ、パンクロック・スゥラップ、ムニール・ファトゥミ、マデリン・フリン+ティム・ハンフリー、村上力、弓指寛治