「つぐ minä perhonen」(世田谷美術館)開幕レポート。ミナ ペルホネンのなかにある様々な「つぐ」とは?【2/4ページ】

冒頭を飾る圧巻のインスタレーション

 世田谷美術館の象徴的な円弧状の展示室。展覧会の冒頭を飾る「chorus」はひとつのハイライトと言える。

 窓ガラスから砧公園の自然が見えるこの展示室には、これまでつくられた1000を超えるテキスタイルのなかから、花や鳥、幾何学、プリズムなどをテーマにした約180種類がずらっと並ぶ。膨大なテキストを総覧することによって、ミナ ペルホネンのデザインがいかに別のデザインへと影響を与え、展開を見せてきたのかが実感できるだろう。

「chorus」の展示風景

 続く、本展でもっとも巨大な展示室は「score」。「tambourine」など、ミナ ペルホネンを代表する21の柄のデザインの成立過程と展開の様子を、原画や生地、様々なプロダクトから追うことができる。

「score」の展示風景
「score」の展示風景
「score」の展示風景
「score」の展示風景

編集部