「ユニクロはパブリック・アートと同じような感覚」
今回のプロジェクトを担ったユニクロのUT担当部長であるグローバー・ニコラスは、KAWSをアーティストインレジデンスとして迎えた理由についてこう語る。「Art For Allというユニクロの理念を訴求するにはどうすればいいのかを考えたとき、ビジョンを実現する意味でKAWSしかいないと判断した。彼はアイコンでありイノベーター。アートのみならず、カルチャーシーンでも彼の知見は比べ物にならない。だからアーティスト・イン・レジデンスというかたちで迎えたいと思った」。

いっぽうKAWSは、「ユニクロとの長い関係があり、今回アーティストインレジデンスという提案をもらった」としつつ、今回のコレクションについては「毎日着られるものにしたいと考えたし、キッズ用のアイテムもとても重要。キッズセーターが一番のお気に入りだ。どれもシンプルで使いやすいと思う」と自信をのぞかせた。


またユニクロの魅力については、「世界の人たちからアクセスしやすい点にある」と語る。「ユニクロはミュージアムやギャラリーでの展示ではなく、パブリック・アートと同じような感覚。多くの人が目にしてくれるという意味ではソーシャル・メディアとも似ている。世界には私の作品に触れることができない人もいる。ユニクロが架け橋になってくれる。今回のコレクションがKAWSを知ってもらう機会になれば嬉しい」。


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