同じく神勝寺の無明院では、「神原・ツネイシ文化財団 建築文化再興プロジェクト『成城の家』の写し ―丹下健三自邸再現・予告展」も展開される。本プロジェクトは、戦後日本の建築界をリードしてきた建築家・丹下健三が、東京・成城に自邸として設計した住居を、福山市内の丘の上に再現するというもの。3年以内に再現を予定している住居の模型が、実際のサイズの3分の1のスケールで会場内に立ち上がる。また会場奥には、この「成城の家」にまつわる資料が展開されている。


またこの神勝寺の枯山水庭園「無明の庭」には、瀬戸内海を周遊しながら極上の宿泊体験ができる客船・ガンツウを設計した建築家・堀部安嗣によるキオスクも設置されている。《つぼや》と題されたキオスクは、地元企業であるウッドワンと連携して制作された。

そのほか、神勝寺には、藤森照信の「松堂」や、名和晃平による《洸庭》もあり、いずれも本建築祭のメインプログラムではないものの、必見の建築物だと言えるだろう。



















