丸の内ハウス
今年4月に開館した新たなアートスポット「ラビットホール」。ここに隣接する丸の内ハウスでは、彫刻、映像、写真、インスタレーションを横断するマリー・アンジェレッティが作品を展開。上階にある4つの隣接する部屋に1つずつ設置されたのは、ニューヨークのスタジオで制作中の4つの彫刻の様子をライブ配信する4面のビデオ・プロジェクション。それぞれの彫刻は大規模なシングルチャンネルの映像として投影され、「そこにあるが、そこにはない」状況をつくりだす。

岡山シンフォニービル(渡辺栄文堂北側)
フランス系モロッコ人のクリエイティブディレクター、デザイナー、起業家、パブリッシャーであるラムダン・トゥアミは、岡山市民に完全に開かれた公共ラジオ局《オカヤマ・トリエンナーレ ・ラジオ》を立ち上げた。会期中はバスやタクシーの運転手、学生や教師、市の職員、バーやレストランのオーナー、清掃員、商店主、そしてあらゆる世代・職業の市民たちにマイクを託し、彼ら自身の声で物語が語られるという壮大なオーディオプロジェクトだ。

岡山神社
ミレ・リーはキネティックな彫刻インスタレーションで知られるアーティスト。今回リーが制作したのは、岡山神社の拝殿におけるサイトスペシフィックな新作《無題》。役目を終え、もはや神聖さを失ったと見なされる産業廃棄物を用いている。マンガ家・駕籠真太郎の『パラノイアストリート』や塚本晋也監督作品の映画映画『鉄男』の人間的感性に触発され、廃棄物に再び命を吹き込んだ。




















