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「岡山芸術交流2025」の見どころは? 「青豆の公園」でつながる非日常と日常【4/6ページ】

表町商店街(雷電館1F)

 前回の岡山芸術交流にも参加したナイジェリア系アメリカ人の詩人でありアーティスト、プレシャス・オコヨモン。オフィス風の部屋を舞台とした《実存探偵社(岡山)》は、週末に白衣を着た「実存探偵」がこの空間に常駐し、来訪者と対話を行いながら夢や記憶、隠れた感情について問いかけるというものだ。なお壁紙のパターンもオコヨモン自身のドローイングで構成されており、その図像にも注目してほしい。

プレシャス・オコヨモン《実存探偵社(岡山)》

表町商店街(第2サカエ町ビル1F)

 今年5月の岡山視察を経て制作されたアレクサンドル・コンジの《無題(GO)》。空き店舗に設置された本作は、黒と白、2つの回転する円形プラットフォームによって構成されている。これらは本来、狭い場所で車を移動・駐車させるため、あるいは商業空間で商品を陳列するために使われる装置として設計されたものだが、ここではその機能を剥ぎ取られ、空間に力強い存在感と動きを放つ。

岡山専門店会館

 現代を代表するキュレーターのひとりである、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト。本展では、オブリストが構築してきた様々な人物たちとの4000時間以上にわたるアーカイヴから、磯崎新、野又穫、オノ・ヨーコ、塩見允枝子、吉増剛造といった日本の文化的巨匠たちとの歴史的インタビューを特集。パレーノが構想した教会のような空間で上映プログラムとして公開される。

ハンス・ウルリッヒ・オブリスト《終わりなき対話》

編集部