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「BIWAKOビエンナーレ2025」会場レポート。近江の歴史と歩み、近江の歴史をつくる芸術祭【5/8ページ】

旧扇吉もろみ倉

 近江八幡の中でも代表的な醤油醸造元、平居吉蔵家のもろみ倉である「旧扇吉もろみ倉」。ここではsaiho✕林イグネル小百合による作品が展開。見る人の心の中に庭を現出させたいとの想いから、土壁や床面の土に彼岸花などのモチーフが現れている。

展示風景より、saiho✕林イグネル小百合の作品 撮影=平垣内悠人

禧長

 江戸期から畳、麻網を中心に卸売業を営んでいた喜多七右衛門の町家「禧長」。ここでは塩見亮介、河合晋平、草木義博、小曽川瑠那、田中太賀志、田中哲也、オード・ブルジン、Kikoh Matsuura、八木玲子、米津真理奈、マルタ・ルピンスカ、趙夢佳の作品を展している。

禧長 撮影=編集部

 生命力をコンセプトに作品を展開する田中太賀志は、屋敷の庭に命を育む巨大な植物を展開。陶芸家の田中哲也は花や種などに信楽透士の泥漿(粘土を液状にしたもの)をつけ、焼成し「時」を切り取った「時器TOK』を制作した。

展示風景より、田中太賀志の作品 撮影=編集部
展示風景より、田中哲也の作品 撮影=中田洋子

 塩見亮介は月における資源開発やそれに伴う戦争の可能性を考える宇宙倫理学をテーマに、月の兎と宇宙服をモチーフにした甲冑を制作した。

展示風景より、塩見亮介の作品、後ろはKikoh Matsuuraの作品 撮影=平垣内悠人

編集部