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「BIWAKOビエンナーレ2025」会場レポート。近江の歴史と歩み、近江の歴史をつくる芸術祭【4/8ページ】

まちや倶楽部

 300年近くの歴史を持ち、2008年に操業を停止した西勝酒造の旧工場は、「まちや倶楽部」と命名され、近江八幡旧市街のまちづくりやコミュニティビジネス等の活動拠点として活用されている。酒造のための室や蔵は天井の高い展示空間としても最適だ。ここでは市川平、田中誠人、エヴァ・ぺトリッチ、三好_槙田、瀬賀誠一 + 大野哲二、米谷健 + ジュリア、周子傑、坂本太郎 + 市川平、長田綾美、北野雪経が展示。

まちや倶楽部 撮影=編集部
展示風景より、長田綾美の作品 撮影=中田洋子

 米谷健 + ジュリアは、1950年代に天然ウランの採掘を行っていた岡山と鳥取の環境にある人形峠と、そこに伝わっていた土蜘蛛の伝説から作品を発想。ブラックライトによって発光するウランガラスにより、巨大なクモが暗闇に登場した。

展示風景より、米谷健 + ジュリアの作品 撮影=中田洋子

 エヴァ・ペトリッチは絶えず生成され続ける世界を、リサイクルされたレースやドイリー、手で結ばれた布片などで構成された、空間に浮遊する没入型インスタレーションを展開。 周子傑は、採石遺師の石壁、さらには自身の身体、基本、地面、テーブル上の小さな物体などを撮影し3Dモデルを取得。そのモデルを座標点で構成される点群データに変換した。

展示風景より、エヴァ・ペトリッチの作品 撮影=中田洋子
展示風景より、周子傑の作品 撮影=中田洋子

編集部