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メゾン マルジェラ「ライン2」が始動。初の展覧会となるヒーミン・チョンとジョユルによる「Elsewhere, Rhema, Open Torso」レポート【2/3ページ】

 作品は邸宅の外から始まっている。ヒーミン・チョンによる金属彫刻《In the Wake of Reflections》が、植物のツタが庭から家の外に向かって繁茂しているかのように拡がっており、店舗の前を通る人々の注目を集める。

会場風景より

 門をくぐり、庭に足を踏み入れれば、南国の森林を想起させるかのような雨音や鳥、動物などの声、木々のざわめきなどが聞こえてくる。これはジョユルの音響作品《In the Wake of Reflections》で、チョンの手がけた金属のツタの内部から響いてきており、その音を外部へと響き渡らせるかのように、チョンの作品のいたるところには穴が空いている。

会場風景より

 芝生の上には、しおれた花弁のようにも、屈んだ女性のようにも、あるいは子象のようにも見えるチョンの立体作品《夜明け》が置かれている。見る角度によってその表情は様々に変化するこの彫刻が、庭園の植物と関係を取り結ぶ。

会場風景より