自分を見直そうとしたとき、必要となるのは他者の存在だ。レンズ2「自己と他者と」では、そのようなまなざしの交換のなかで、「ジェンダー」や「ナショナリティ」について問いかけるような実践を行ってきたアーティストらによる取り組みを紹介している。


長島有里枝や笠原美智子、イ・ブルなどといった女性アーティストらによる作品からは、実践を通じた既存社会に対する戦いの軌跡が読み取れるほか、フランス人アーティストのピエール・ユイグとフィリップ・パレーノが日本の専門会社で購入した、オープンソースの女性キャラクター「アンリー」を用いたプロジェクト「No Ghost Just a Shell」では、これを用いた18人のアーティストによる様々作品が展開され、物理的な壁を超えた対話の在り方が提示された。


また、アーティスト・イン・レジデンスなどで日本に滞在した海外アーティストらによる作品も展示。「能」や「捕鯨」といった日本の文化にどのような影響を受け、自らの制作に反映していったかについても注目してほしい。





















