会場は全3章構成となる。まず章立てに入る前の「プロローグ」では、戦後を経て経済成長を遂げた日本における、国際的アーティストとの交流の歴史をアーカイヴ写真などを用いて概要を紹介している。ここで見られるのは、ナムジュン・パイクやヨーゼフ・ボイスによる実験的な取り組みや、「ドクメンタ」や「ヴェネチア・ビエンナーレ」といったアーティストたちの往来やその制度だ。

「イントロダクション」では、日本社会が大きな変化を迎える1989年を転換点として登場した、森村泰昌による《肖像(双子)》(1989)や椿昇の《エステティック・ポリューション》(1990)をはじめとする、従来の画材とは異なる日用品などを用いた作品を紹介。日本の戦後美術を踏襲した新しい表現や批評性を持つ表現として取り上げている。






















