第3章「光と色彩の時代」では、ヴェルナーの1970年代後半以降の作品が紹介される。1980年代に入ると、ヴェルナーのデザインは具象を超えたものとなっていき、花、雲、風、ジュエリーから男女の愛まで、多種多様なモチーフを抽象的に描くようになる。
《ヴィジョン》コーヒーサービスは、そんな抽象的なデザインが施された作品のひとつ。マスキングを用いて直線や面を描き、さらに部分的に掻き落しを加えるという斬新な手法を用いている。

《アフロディーテ》コーヒーサービスは、ヴェルナーの70歳および勤続55年を記念して製作されたシリーズ。中国や日本の青磁を想起させる釉下の薄緑色と、青の絵具一色のみを用い、ギリシャ神話の女神アフロディーテや、貝真珠などを描いた作品だ。




















