舞台挨拶には藤井亮監督とタローマンが登場
公開後初の土曜日には舞台挨拶も行われ、監督・脚本の藤井亮とタローマンが登場。藤井とMCで繰り広げられた製作トークについて、その一部を紹介する。
──岡本太郎×特撮という発想はどこから生まれたのでしょうか?
岡本太郎のことばや作品を伝える番組をつくりたいというNHKのオーダーがあり、制作を引き受けることになりました。ドキュメンタリーなどはつくられ尽くしているので、どうしようかと考えながら万博記念公園に足を運びました。そこで『太陽の塔』を見て、「動いたほうがおもしろいだろう」と思ったのがきっかけです。その後NHKには特撮も含めた複数案を提案したのですが、すぐに「タローマン」の制作が決まりました。
──映画化のオファーが来たときはどう思われましたか?
元々1話5分で放送していた作品なので、5分以上観ると脳が焼き切れるのではないかと……。しかし、やるのであれば今年の大阪・関西万博にあわせた作品にしようと考えました。


──映画内では1970年(昭和45年)と2025年(昭和100年)を行き来する描写があります。注目ポイントがあれば教えてください。
タローマンは「1970年代に放送された特撮ヒーロー番組」という体裁があるため、昔の映画特有のフィルムチェンジを再現したりしています。全カット手抜きをしていないので楽しんでほしいですね。音響も現代は5.1チャンネルが主流ですが、あえて2.0チャンネル(ステレオ)で収録しています。
──映画内に登場する岡本太郎作品の選定はどのように行われたのでしょうか?
どちらかと言えば、岡本太郎が残したことばのなかでも、とくに伝えたいものをピックアップしてから、それにあわせて作品の選定も行いました。
──観客の皆さんやこれから鑑賞される皆さんにぜひメッセージをお願いいたします。
この映画はNHK発ということもあって、テレビCMなどで流れることがありません。ですから、ご覧いただいた際にはぜひ広めていただけますとありがたいです。

なお同作は、世界三大ファンタスティック映画祭のひとつである「シッチェス・カタロニア国際映画祭」と「ストラスブール・ヨーロピアン・ファンタスティック映画祭」への出品が決定。海外の映画祭においても話題を呼んでいる。
©️ 2025『大長編 タローマン 万博大爆発』製作委員会
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