韓国出身のアーティスト、ベ・セファは、木を使った彫刻作品を制作してきた。エントランスホールのために制作された《Meditative Garden》は、本施設に隣接する旧芝離宮恩賜庭園を散歩したことからインスピレーションを得たという。公園内の小道や水、風、丘などの動きのリズムを、緩やかなフォルムを持つ彫刻へに投影しており、来場者は自由に座ることができる。施設を訪れる人々の身体と調和するような作品だ。

東京、仙台、ロンドンに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ「WOW inc.」は、CMやVIといった広告映像からユーザーインターフェースまで、国内外の様々なデザインワークを手がけてきた。最近では大阪万博の落合陽一のシグネチャーパビリオン「null2」にもクリエイティブチームとして参加している。同スタジオは28階スカイラウンジのエントランスに《Flowing Presence》を設置。水の流動や質感をオフィスを訪れる人々の行動と呼応しながらリアルタイムで描き出すインタラクティブな作品となっており、水という普遍的なテーマから人と環境との関係を問いかけている。なお、造形はWALTZ.が手がけた。
















