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「ジャネット・カーディフ 40声のモテット」(金沢21世紀美術館)開幕レポート。彫刻のように構築された音を空間とともに楽しむ【2/3ページ】

 本作は16世紀イングランドの作曲家、トマス・タリスによる「40声のモテット」(Spem in Alium)をもとに、40台のスピーカーから再生される聖歌隊の40人の声が、空間を彫刻のように構築するサウンド・インスタレーションとなっている。

 本作は音声が共鳴するため、建築空間の特性も反映されるという。妹島和世と西沢立衛による建築ユニット・SANAAの名作のひとつに挙げられる本館において本作がどのような響きをみせるのかということも、見どころのひとつといえるだろう。

展示風景より、ジャネット・カーディフ《40声のモテット》(2001)