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「宇宙からの音響」(草間彌生美術館)開幕レポート。病と闘い、向き合うことで生まれた作品を見る

草間彌生美術館で、草間彌生の芸術の根源ともいえる「病」に着目した展覧会「宇宙からの音響」が開幕した。会期は8月31日まで。

文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

展示風景より、《オブリタレーション・ルーム》(2002-現在)  (C) YAYOI KUSAMA

 東京・弁天町の草間彌生美術館で、草間彌生(1929〜)の芸術の根源ともいえる「病」に着目した展覧会「宇宙からの音響」が開幕した。会期は8月31日まで。

 本展では初期から現在に至るまでの多様な作品群および関連資料を展示。病をキーワードに、草間の豊饒な創造力の根源を見ることができる。

展示風景より、2階ギャラリー  (C) YAYOI KUSAMA

 1階エントランスでは、本展のアイコンとして少女像《ヤヨイちゃん》と犬の《トコトン》(ともに2013)が来場者を迎える。また、ここでは幼少期から幻覚や幻聴に悩まされた草間の半生をつづったエッセイ「わが魂の遍歴と闘い」から引用されたフレーズも展示されており、一見可愛らしい少女と犬が、こうした草間の病との闘いの経験から生まれていることが示唆される。

展示風景より、《ヤヨイちゃん》《トコトン》(ともに2013)  (C) YAYOI KUSAMA

編集部

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