「色影」シリーズで立体作品における空間や瞬間による色の移り変わりに取り組んだ吉川は、それを平面上でも表現しようと試みた。「宇宙の織りもの」シリーズで用いられている十字のモチーフは向かいの色が補色関係にあり、キャンバスの地と上に重ねられた色の関係性が、平面ながらも立体的な空間を生み出している。



「4 ウパニシャッドへのオマージュ」「5 宇宙の織りもの」「6 ふたつのエネルギー」には、そのような思考をもとに様々な展開を遂げた作品が並ぶ。キャンバスの形状やモチーフの描き方によって、空間や動きにもバリエーションが生み出されていることにも注目したい。

