志賀耕太「SIDE GAME」(マイナビアートスクエア)開幕レポート。遊びのなかに見る歴史の重層性

東京・東銀座のマイナビアートスクエアで志賀耕太の個展「SIDE GAME」が開幕した。会期は2025年1月25日まで。会場の様子をレポートする。

文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長)

展示風景より、志賀耕太《ステートサイド・ゲーム》(2024)

 東京・東銀座のマイナビアートスクエアで志賀耕太の個展「SIDE GAME」が開幕した。会期は2025年1月25日まで。本展は「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2024」の「マイナビ ART AWARD」を志賀が受賞したことにちなむ展覧会でもある。

 志賀耕太は1998年東京生まれ。東京を拠点に空間や道具の規則を流用し、「遊ぶ」ことで現代の都市をとらえ直すショートフィルムやパフォーマンス・ビデオを制作してきた。

 まず会場で目につくのは、鎮座する野球のスコアボードと、球場の観客席を思わせる青いベンチ、そして映像によって構成された《ステートサイド・ゲーム》だ。本作は志賀が自らがファンであるという東京ヤクルトスワローズのホームグラウンドである神宮球場と、球団の応援歌である「東京音頭」の歴史に着目して制作した作品だ。

展示風景より、志賀耕太《ステートサイド・ゲーム》(2024)

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