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「ムーンアートナイト下北沢2024」開幕レポート。シモキタにアートという核を【3/3ページ】

 有料会場となる「東北沢駅屋上」では、ベルリン拠点のアーティスト・三家俊彦によるインスタレーション《"The Aluminum Garden-Structural Studies of Plants-"》が展開されている。工業用アルミホイルによってつくりだされた植物は、植物の構造を参照し、植物らしいしなやかさや脆弱性を残したもの。風に吹かれる場所に置くことで、環境に影響されて植物のように姿を変える。都市の中に置かれることで、人と自然の共存のかたちを探ろうとするものだ。

 また普段は非公開のコンクリート空間「世田谷代田駅地下」では、ウェイド・アンド・レタによる太陽系のビッグバンから着想を得た新作《Shapes in the Night》が眩い光を放つ。下北沢にいるとは思えない体験を得られるだろう。

展示風景より、ウェイド・アンド・レタ《Shapes in the Night》
展示風景より、ウェイド・アンド・レタ《Shapes in the Night》

 期間中、シモキタエリアの施設・店舗では、展示、ワークショップ、グルメ、映画など様々なジャンルで「月」や「ウサギ」などをテーマにした商品や企画を展開。地域のアートギャラリーでは初年度から参加している「SRR Project Space」「下北沢アーツ」に加え、「ギャラリーHANA 下北沢」「Such As, Gallery」「DDD ART」が新たに参加する。

 シモキタ - エキマエ - シネマ「K2」ではK2アートウィーク特集上映「都市とヴィジョン(幻影)2024」と称してアートが街に与える影響を深く掘り下げた作品の上映と、一部上映回にてゲストトークショーも開催される。

 同フェスを特徴づけるNFTスタンプラリーも今年は継続。新たにうさぎがモチーフのキャラクターを用いたNFTとして、下北沢に予約制の書店を構える夢眠ねむのたぬきゅん&フレンズ「ラビやん」や、小田急電鉄の子育て応援マスコットキャラクター「もころん」を題材に、ここでしか手に入らない限定NFTが全10種登場した。下北沢の街を散策しながら、アートフェスティバルを楽しんではいかがだろうか。

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