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「Nerhol 水平線を捲る」(千葉市美術館)開幕レポート。千葉という土地で示されるNerholの新たな境地【2/3ページ】

 7階の第2会場では、Nerholとキュレーターによるユニークな試みが見られる。ここには千葉市の花である「蓮(オオバハス)」をテーマとした最新作と、Nerholのふたりによって選定された同館のコレクション作品42点が対峙する空間となっている。

展示風景より

 「共存」をテーマに選定されたというこれらのコレクションについて、「(作品同士の関係を)こちらが勝手につないでみたり、はたまた偶然意外なつながりが見出せたりといったことがあった。千葉という土地を深掘りしながら作品を関連させていくといった、新しい展示のつくり方を勉強させてもらった」と田中。そして、飯田は「作品を保存し、扱うことに対する人の思いや重要性に触れ、美術館という場所の意義を再確認した。かつてコレクションされた作品のつくり手も我々のように新しいつくり手であった時期があると考えると、呼応できるものがあると感じた」と話していた。

展示風景より、《Seek into Oga lotus》(2024)
展示風景より。紙の素材や彫刻の施し方によってまったく異なるマチエールが生み出されている点も見どころだ
展示風景より
展示風景より、《multiple-roadside tree no.3》(2016)

編集部

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