7階の第2会場では、Nerholとキュレーターによるユニークな試みが見られる。ここには千葉市の花である「蓮(オオバハス)」をテーマとした最新作と、Nerholのふたりによって選定された同館のコレクション作品42点が対峙する空間となっている。
「共存」をテーマに選定されたというこれらのコレクションについて、「(作品同士の関係を)こちらが勝手につないでみたり、はたまた偶然意外なつながりが見出せたりといったことがあった。千葉という土地を深掘りしながら作品を関連させていくといった、新しい展示のつくり方を勉強させてもらった」と田中。そして、飯田は「作品を保存し、扱うことに対する人の思いや重要性に触れ、美術館という場所の意義を再確認した。かつてコレクションされた作品のつくり手も我々のように新しいつくり手であった時期があると考えると、呼応できるものがあると感じた」と話していた。