1906年の創業以来、インスピレーション源として自然に目を向けてきたパリのハイジュエラー「ヴァン クリーフ&アーペル」が、パリを拠点とするアーティストのアレクサンドル・ベンジャミン・ナヴェとタッグ。春を告げるプロジェクト「Spring is Blooming in Tokyo imagined by Van Cleef & Arpels with Alexandre Benjamin Navet」を東京・丸の内仲通りでスタートさせた。会期は5月12日まで。
アレクサンドル・ベンジャミン・ナヴェは、2011年にÉcole nationale supérieure de création industrielle ENSCI–Les Ateliers(フランス国立工業デザイン研究所)を卒業。ヴァン クリーフ&アーペルとの関係も深く、17年には同メゾンが支援する「デザイン パレード トゥーロン」でグランプリを受賞。20年に同メゾンとの春を祝うコラボレーションに参画し、22年には同じく五番街で「Fifth Avenue Blooms imagined by Van Cleef & Arpels」と題し、ナヴェとコラボレーションを実施した。今回、この両者のタッグが東京で初めて実現したかたちだ。
このプロジェクトでは、丸の内仲通りを舞台に、開いたスケッチブックの中を散歩しているような世界が展開。ナヴェの特徴である鮮やかな色彩とエネルギッシュな線で描かれたパステル画が、大型の彫刻作品やアーチ、ベンチ、パーゴラなどのオブジェとなり、立体的な没入型インスタレーションとして広がっている。
来日したナヴェは、このプロジェクトについてこう語る。「東京という、独特なエネルギーを持つ都市にある美しい通りで、自分を表現する機会を得たことに畏敬の念を抱いています。インスタレーションの中を歩いている人たちに、魅惑と驚き、そして多くの喜びが生まれること、感情を動かす体験をしてもらえることを願っています」。
期間中には、コラージュやブーケづくりといった様々なアクティビティも実施(予約制)。また「塗り絵、お花のコマ・風車づくり」など予約なしで参加可能なセッションも用意されている。加えて、丸ビルには期間限定(4月11日~4月21日)のポップアップ ブティックが登場し、春らしいジュエリーの数々を堪能できる。
丸の内仲通りに点在するパブリック・アートとともに、ナヴェとヴァン クリーフ&アーペルによる祝祭的な空間を楽しんでほしい。