日本アニメーション協会(会長:水江未来)が、国立新美術館3階の講堂/研修室にて、アニメーション上映イベント「イントゥ・アニメーション8」を開催する。会期は8月4日〜8月7日。
日本アニメーション協会は、1971年に久里洋二、月岡貞夫、岡本忠成、川本喜八郎らが呼びかけ、日本のアニメーション文化の発展と振興のため、アニメーション作家や映画関係者を中心に「日本アニメーション映画協会」として発足。78年に現在の「日本アニメーション協会」へと名称を変更した。会員には劇場映画、テレビなどの商業系アニメーションからインディーズや広告等のアニメーション作家、脚本家、アニメーター、美術家、撮影者、評論家、研究家、映画史家、教育者、編集者などが名を連ねる。
本イベントは、コロナ禍を経て約6年ぶりの開催。会員が制作した近作や最新作のアニメーション作品を「ファンタジー」「アドベンチャー」「テクニック」「ヒューマンドラマ」「ファミリー」の5つのテーマ別に紹介する。
また、特別プログラムとして特集上映も実施する。「90年代アニメーション特集」では、バブル崩壊や、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件など、激動の90年代をアニメーションシーンの変革のとともに追い、往時の作品を上映。「ANI-MEDITATION・瞑想する実験アニメーション」は、美術館の夜間開館時間に合わせたプログラムで、実験アニメーションの鑑賞を瞑想体験として上映する。
ほかにも「韓国インディペンデントアニメーションの現在地:KIAFA特集」「Into Otsuka Yasuo World 大塚康生はアニメーション界の蒸気機関車だった」「名誉会長就任記念:古川タク特集」「コマ撮りアニメーション特集」「高橋克雄特集・立体アニメーション映画への模索」など、多彩な上映プログラムを用意。さらに、ワークショップなども用意される。