国立新美術館から徒歩1分の場所にある複合施設「THE MODULE roppongi」に、オオタファインアーツがビューイングスペースをオープンさせた。
「7CHOME」と名付けられたこのスペースは、ビューイングルームとプロジェクトルーム、オフィスによって構成。平面作品からサイトスペシフィックなインスタレーション作品まで、幅広いジャンルの作品を紹介することができる。
8月6日まで行われているこけら落とし展では、中国の写真作家チェン・ウェイの個展と、現在六本木6丁目にあるピラミデビルのメインギャラリーで開催中のギャラリーコレクション展の延長線上にある、同ギャラリーの所属作家によるグループ展が開催されている。
今回のスペースを新設したきっかけについてギャラリー代表の大田秀則は、「ギャラリーのスタッフが増えてきたという内部的な事情と、取り扱っている作家の作品を展覧会以外で弊廊のお客さんに見せたいという思いから、このビューイングスペースをつくった」と振り返る。
8月20日より、アーティスト・久門剛史の個展がメインギャラリーとビューイングスペースの両会場で同時開催される。前者では空間全体を使ったインスタレーション、ビューイングスペースでは近年の平面作品などが展示予定だという。
今後は、サロンのように「リラックスして作品を見たり、(お客さんの)美術に対しての考え方などの点で役に立てたら」と大田は話す。
なお、「THE MODULE roppongi」にはnca | nichido contemporary artとクマ財団ギャラリーも入居している。大田は、エリア内のギャラリーと連動してレクチャーやアーティストトークなど非営利なイベントを展開する可能性もあるとしている。
ピラミデビル、complex665、ANB Tokyoなどのギャラリーコンプレックスや、国立新美術館、森美術館などの美術館が存在する六本木エリア。同エリアを訪れる際に、この新しく誕生したアートコンプレックスに寄ってみてはいかがだろうか。