国立科学博物館が事前予約制で3ヶ月ぶりに再開。体験型展示の休止も
新型コロナウイルス感染防止のために、2月29日から臨時休館していた東京・上野の国立科学博物館が、6月1日に再開した。
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緊急事態宣言が解除されたことで、都内の美術館や博物館が再開し始めている。6月1日には、2月29日より臨時休館をしていた東京・上野の国立科学博物館が約3ヶ月ぶりの再開を迎えた。
同館は再開にあたって、ウェブサイトでの予約制を導入し、20分ごとに定員を50名に制限する入館方法を採用。博物館に向かう上野公園内の道にも、予約制での開館を伝える立て看板が設置された。
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再開当日のゲートでは、来館者の予約情報を確認するスタッフとともに、非接触式の体温計で来館者の体温を確認するスタッフも待機。来館者とやり取りを行うスタッフは、マスクとともにフェイスシールドやビニール製の手袋を着用して、感染防止に務めていた。
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エントランスまでは、入館時に一定間隔の距離で並ぶためのガイドポールやテープが設置された。再開当日は平日とあって来館者は並ばずスムーズに入場していたが、多くの来館が予想される週末にはここに整列する様子が見られるかもしれない。
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館の入口では手指除菌用の消毒液が準備され、スタッフが除菌の呼びかけを実施。チケットカウンターや総合案内の窓口はすべてビニールカーテンで仕切られており、飛沫感染を防止している。その他、館内の階段の上りと下りでの分割、エレベーターではなくエスカレーター利用の推奨、ベンチ、ロッカー、トイレ、ゴミ箱の利用制限などの対策も実施されていた。
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館内施設は「親と子のたんけんひろば コンパス」、科学技術で地球を探るコーナー、「シアター36○」など、いわゆる「3密」になりやすい施設や、接触が不可避な施設が休止となっている。
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また、手で触れられるアンモナイトの化石や、光学顕微鏡で実際に覗くことができる小惑星イトカワの表面サンプルといった、日本館・地球館の各体験型展示も休止。ボタンを使った音声ガイドや、ボランティアスタッフが実物標本や模型を使って来館者に自然科学の知識をレクチャーする「かはくのモノ語りワゴン」も同様に休止となっている。また、平常時は多くの人が集まる「フーコーの振り子」も稼働していない。
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いっぽうで、同館が誇る化石や剥製などの豊富な標本の大半は、通常通りの観覧が可能。ミュージアムショップも、入場者が多い際の来店制限はあるものの、通常営業している。
今後、こうした感染防止のための対策がどのように緩和されていくのかは未だ見えない状況だが、まずはこの度の再開により、大きな一歩を踏み出したといえるだろう。
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