グランフロント大阪に笹岡由梨子らの作品が新たに展示。「ART SCRAMBLE」の第9弾をチェック【3/3ページ】

 「ART SCRAMBLE」で新たな試みとなるのが、メディア・アートの展示だ。NONOTAKはNoemi SchipferとTakami Nakamotoのパリ在住のアートユニット。うめきた広場南側会議室に設置される《LIGHT EXCURSION》は、36個の鏡がゆっくり回転しながら上下に動き、光が反射することで幾重にも重なる煌めきをつくり出すというもの。鏡にはフラグメントされた周りの環境が写し出され、穏やかな動きで優しくゆらめき、NONOTAKがつくるアンビエントな世界に誘われる。

展示風景より、NONOTAK《LIGHT EXCURSION》
展示風景より、NONOTAK《LIGHT EXCURSION》

 このほか、うめきた広場では3月23日〜29日の予定で、パラアーティスト・武蔵がペイントを施したストリートアートピアノが登場。来街者が自由に演奏することができる「触れられるアート」をぜひ楽しんでほしい。

 ディレクターの椿昇は、「ART SCRAMBLE」が桜の開花に先駆けてグランフロント大阪エリアを中心に開催されることについて、「このプロジェクトは実験的なパブリックアートやミューラルアートというジャンルからスタートし、都市に実験的に介入する若いアーティストたちの発表を支援する取り組みとして今回で9回目を迎えます。世界的に名高いカッセルのドクメンタやリンツのアルスエレクトロニカも、スタート当初は情熱を持った人々のささやかな取り組みから始まりました。誕生したグラングリーン大阪とともに、グランフロント大阪がアジアや世界への豊かな文化の窓口として、人々に愛される場となると確信しています」とコメントしている。

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