2022.5.13

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の新たな公募展「MIMOCA EYE / ミモカアイ」に注目。大賞受賞者には同館で個展開催の機会も

香川・丸亀市の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)が公募展「第1回 MIMOCA EYE / ミモカアイ」への応募を6月30日まで受けつけている。

「MIMOCA EYE / ミモカアイ」メインビジュアル

 香川・丸亀市の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)が、新たな公募展「MIMOCA EYE / ミモカアイ」をスタートさせる。

 MIMOCAは、猪熊弦一郎の次の言葉を活動の指針としてきた。「アートとはその時代の答えであって、アーティストはこの現代をどう表現するのかという責任がある。それがコンテンポラリーアート。未来に向かってアーティストがどういうふうに方向づけ、今にないものを発見していくかっていう、一番大事で一番難しいことの結果を見せる美術館であってほしい」。

 猪熊の言葉のとおり新たな感性に期待を寄せてきたMIMOCAは、これからを担う若いアーティストが新しい表現を生み出し、独自の才能をはばたかせる起点として、公募展「MIMOCA EYE / ミモカアイ」を設立。第1回は6月30日まで応募を受けつけている。

 公募の対象となるのは35歳以下のアーティストで、ジャンルを問わず現代美術の作品を募集。大賞には賞金100万円と、副賞として丸亀市猪熊弦一郎現代美術館での個展開催の機会が授与される。また、準大賞には賞金50万円、15-20件程度が選ばれる入選者には賞金各15万円を贈呈。

 選考委員は以下の5人が務める。植松由佳(国立国際美術館学芸課長、公益財団法人ミモカ美術振興財団理事)、杉戸洋(画家、東京藝術大学美術学部絵画科准教授)、高橋瑞木(CHAT[Centre for Heritage, Arts and Textile]エグゼクティブディレクター兼チーフキュレーター)、高嶺格(美術作家、多摩美術大学彫刻学科教授)、中山ダイスケ(東北芸術工科大学学長、アーティスト、アートディレクター)。

 応募作品のなかから、1次審査で選ばれた入選作を展示する公募展「第1回 MIMOCA EYE / ミモカアイ」は11月23日~2023年2月26日にMIMOCAにて開催される。

 現代美術作家として羽ばたく好機となりそうなこの公募展。詳しい応募要項ならびに詳細はウェブサイトを参照してほしい。