新たな才能の発見と応援を渋谷PARCOで。カルチャーフェスティバル「P.O.N.D.」が開催

渋谷PARCOでカルチャーイベント「P.O.N.D.」が10月8日〜17日に開催。気鋭のクリエイターたちが「TRANSFER=移ること、伝わること」をキーワードに新しい時代の表現を展開する。

「P.O.N.D」メインビジュアル

 前身となる「シブカル祭。」のフィロソフィー「あたらしい才能の発見と応援」を引き継いだ、PARCOのカルチャーイベント「P.O.N.D.」が、10月8日〜10月17日に渋谷PARCOで開催される。

 「P.O.N.D.」は「Parco Opens New Dimension」の頭文字をとったもので、「つねに新しい次元を切り開いていくイベントでありたい」という思いが込められている。今年は「TRANSFER=移ること、伝わること」をキーワードに「退屈な日常ではなく非日常を感じたい」「見たことのない景色をこの眼で見たい」といった思いを、気鋭のクリエイターたちが表現する。

 初日の10月8日の16時30分からは「P.O.N.D.」の幕開けを飾るオープニングパーティーと音楽ライブを、渋谷PARCO10階「ComMunE+ROOFTOP PARK」で開催。2代目の主演&歌唱担当として詩羽(うたは)が加入した水曜日のカンパネラや、美術作家である田嶋周造と山形のノイズバンド「跡地」のメンバーkeitsachlich(カイトザハリヒ)によって2018年に結成されたヒップホップユニット、PICNIC YOUが登場する。

水曜日のカンパネラの詩羽
PICNIC YOU

 さらに小林慧多とKobamutaの兄弟によるヒップホップとラップをベースにしたユニット・Ross Moodyや、2003年生まれの音楽家・諭吉佳作/menもオープニングパーティーではパフォーマンスを実施。パーティーはYouTubeのPARCO公式アカウントからライブストリーミングで鑑賞することが可能だ。

Ross Moody
諭吉佳作/men

 また会期中は、ファッション、音楽、アートを主軸にとした4日間にわたるライブ配信も渋谷PARCOの「GALLERY X」をキーステーションに実施。「P.O.N.D.」の公式インスタグラム(@p.o.n.d.official)で配信を見ることが可能だ。

 配信番組は以下のとおり。10月9日の21時からは「ガールフイナム」によるファッションやカルチャーについて、お笑いコンビラランドによるトークバラエティを配信。翌10日の21時からは『apartment』による企画で、第1部は若手クリエイター注目の古着屋3店から現地中継しつつのクロストーク、第2部はファッションブランド「POTTO」や俳優の伊藤万理華らを迎え、『apartment』最新号シューティングのアフタートークを実施する。

ガールフイナム
apartment

 10月16日の21時からはベルリンを拠点に活動する編集者の冨手公嘉が、キュレーターとしてアーティスト集団「Live from earth」をゲストに迎え、独自のコミュニティとアンダーグラウンド文化の最前線をレポート。翌17日の21時からは、現在シリーズ・パーティ「Local World」を中心に活動するプロモーターのmelting botが音楽&トーク配信ライブ『TENDER X』を行う。

Live from earth
melting bot

 渋谷PARCOの8階にある映画館「WHITE CINE QUINTO」では、日本未上映、未ソフト化の海外傑作映画を上映する特集上映イベント「サム・フリークス」が開催。クリスティーン・ラーチ監督の『マイ・ファースト・ミスター』が、10月15日の18時30分よりアンコール上映される。

『マイ・ファースト・ミスター』ポスタービジュアル

 アートパフォーマンスにも注目したい。渋谷PARCOの西側、SING通りに6メートル超えのアートウォールが10日間限定で登場。名古屋を拠点に活動するペインターのvugと、音楽やスケートシーンで注目を集めるイラストレーターのIDeeezの2組によるライブペイント実施。また、ペンギン通りとオルガン坂をつなぐ「ナカシブ通り」には、グラフィックデザインやイラストレーションの分野で異彩を放っているアーティスト6名による大判フラッグも登場する。

vugのアートワーク
IDeeezのアートワーク

 フードでは、YogeeNew Wavesのドラマー・粕谷哲司が「Good Luck Curry」とコラボレーション。無類のカレー好きである粕谷哲司のこだわりがつまったスペシャルカレーが味わえる。

粕谷哲司

 10日間にわたって渋谷PARCOで開催される、カルチャーの祭典「P.O.N.D.」。激動の時代、変わり続ける渋谷に集まるクリエイターたちのエネルギーを体感してほしい。

編集部

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