東京都美術館が、「都美セレクション グループ展 2021」の展覧会企画公募を開始した。同館の場所性やギャラリーA・B・Cという空間の特性を活かした独自の企画を募集している。
この公募は、少人数のグループで東京都美術館を使用できる唯一の枠組み。条件は、出展作家3名以上のグループで、18歳以上であること、展覧会の開催経験があることなど。展覧会のために結成し、グループとしての活動実績がなくても応募することができるのも特徴のひとつだ。
2012年の都美館リニューアル以来、毎年実施されているこの企画。昨年の同展も記憶に新しいが、10回目となる今回は、審査委員を大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)、笠嶋忠幸(出光美術館学芸課長)、野地耕一郎(泉屋博古館分館長)、山村仁志(東京都美術館学芸担当課長)の4名が務める。
選抜された場合は、2021年6月上旬から7月上旬のうち4週間程度、ギャラリーA・B・Cいずれかの会場で展覧会を開催することができる(会場使用料は免除)。また、審査委員の講評などを収録した記録集を、東京都美術館が制作・配布する。
なお、2020年6月に開催予定だった「都美セレクション グループ展 2020」は新型コロナウイルスの影響で、会期を9月11日~30日に変更して実施。 「描かれたプール、日焼けあとがついた」(ギャラリーA)、「都市のみる夢」(ギャラリーB)、「東アジア絵画のなかへ―トランスする「日本画」の可能性」(ギャラリーC)が開催される。
今年度の応募締切は7月10日。詳細は、東京都美術館の公式ウェブサイトからチェックしてほしい。