新型コロナウイルスの感染拡大を受け開催を延期してきた大阪の新たなアートフェア「art stage OSAKA 2022」が、ついに開幕を迎えた。
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日本最大のアートフェアである「アートフェア東京」も運営するエートーキョー株式会社が手がけるこのフェア。初回はプライマーからセカンダリーまで、28のギャラリーが出展しており、MU GALLERY、KOSAKU KANECHIKA、MAKI Gallery、たけだ美術、TAKU SOMETANI GALLERY、Takuro Someya Contemporary Art、GALLERY TARGETなど、東京からの参加ギャラリーも多く名を連ねている。
会場となる堂島リバーフォーラムはアートフェア東京の6分の1というサイズ。ブースもベーシックなアートフェアのデザインだ。大阪には今年で20回目を数えるフェア「ART OSAKA」もある。そうしたなかで立ち上げられたart stage OSAKAは、どのようなポジションを狙うのか。
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開幕当日、アート東京・代表理事の來住尚彦は「目的は2025年の大阪万博」であり、「大阪万博は大阪が変わる契機。海外から富裕層も多く来日する。そのための第一歩」だと語った。また今回はコロナによる延期によって、「ART OSAKA」と近い会期での開催となったが、本来であれば「手を組みあって大阪を盛り上げていく」ことが目的だと話す。
では参加ギャラリーはどう受け止めているのだろうか。
地元・大阪のDMOARTSのキュレーター・高橋亮は「大阪の街をアートで盛り上がる動きがあるなかで、販売チャネルが増えるのはいいこと。東京からの来場者にも期待したい」と好意的な反応を見せる。
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東京から参加したギャラリーからも、ポジティブな反応があった。表参道と天王洲でスペースを運営するMAKI Galleryの代表・牧正大は、新しい顧客の発掘や、上京しにくい顧客のためのプレゼンテーションの場にしたいと意気込む。
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同じく天王洲にスペースを持つKOSAKU KANECHIKAの金近幸作は、同ギャラリーの作家をオールスターで展示。大阪の新たな顧客にリーチするため、art stage OSAKAという場を積極的に活用したいと話す。また、大阪は工芸が根強い北陸からのアクセスもよく、KOSAKU KANECHIKA所属作家との相性が良いこともポイントだという。
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初回は28ギャラリーの出展となったが、エートーキョー代表の北島輝一は将来的にアートフェア東京並みの出展ギャラリー数を目指すという。アートがますます盛り上がりを見せるなか、art stage OSAKAは2025年までの3年間でどのようなステップを踏んでいけるだろうか。