アート・バーゼル香港が5月に延期。変異株の感染拡大を受け

今年3月に予定されていた「アート・バーゼル香港2022」が5月に延期することを発表した。新しい会期は5月27日〜29日。

アート・バーゼル香港の会場である香港コンベンション&エキシビション・センターの外観 (C) Art Basel

 香港における新型コロナウイルス変異株による感染拡大を受け、アート・バーゼルが今年3月に予定していた香港でのフェアを5月に延期することを発表した。新しい会期は5月27日〜29日。

 この決定について主催側は声明文で、「出展ギャラリー、コレクター、パートナーとの緊密な協議のもと、ここ数日間に香港で発生した感染者数の急増に対応し、出展者とパートナーが事前に計画を立てることができるようにするために行われたものだ」とし、「早期にこの決定を下すことで、関係者全員の健康と安全を守りながら、バーチャルで参加される世界中のお客様に加えて、アートを支持する幅広いコミュニティや一般の方々をHKCEC(香港コンベンション&エキシビション・センター)にお迎えできるようにすることを目指している」とコメントしている。

 アート・バーゼルのディレクター・アジアであるアデリン・ウーイは、「香港政府の現在のガイドラインを考えると、フェアを5月に開催することが正しい判断であることは明らかだ。私たちは計画段階でこのようなシナリオの可能性を想定していた」と述べている。

 今年のアート・バーゼル香港には、28の国と地域から137軒のギャラリーが出展する予定であり、そのうち82軒のギャラリーはサテライトブースの形式で参加する。

 香港でのフェアに先立ち、2月9日〜12日の期間には次回のアート・バーゼルのオンライン・ビューイング・ルーム「OVR: 2021」が開催。21の国と地域から59のギャラリーが参加し、2021年に制作された作品のみを展示する。

編集部

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