今年5月19日〜23日の会期で2年ぶりに開催されるアジア最大級のアートフェア「アート・バーゼル香港2021」(ABHK)が、初となるライブ配信プログラム「アート・バーゼル・ライブ:香港」の詳細を発表した。
新型コロナの影響で海外渡航が難しいなか、リアルなフェアと同時並行で展開されるこのオンラインプログラムでは、鑑賞者はオンライン・ビューイング・ルーム(OVR)を通じ、リアルなフェアに参加する各ギャラリーのブースでの展示内容をオンラインで鑑賞可能。加えて、VIPや一般来場者を対象に会場のHKCECからライブ配信されるバーチャルツアーや、参加ギャラリーと地域施設らが主催する特別イベントなども予定されている。
また5月16日〜23日の期間には、HKCECよりフェアや香港市内の文化施設の様子が香港時間の20時(日本時間では21時)に配信。これらのプログラムを通じ、フェアの実展示とデジタル要素の架け橋として、参加ギャラリーやアーティスト、地域の文化プログラムをより幅広いグローバルオーディエンスへとつなげてゆくことが期待されている。
アートバーゼルのグローバルディレクター、マーク・シュピーグラーは声明文で、「2019年以来、リアルなフェアの開催準備を進めてきたが、このデジタルプラットフォームを通して、世界中のオーディエンスにフェア会場の生の興奮や活気を伝えられることをとても喜ばしく思う」としつつ、次のような期待を寄せている。
「アート・バーゼル・ライブは、2020年より開始されたオンライン・ビューイング・ルームをさらに前進させ、実会場に世界中から集結するアートの展示やビューイング体験にさらなる豊かなデジタル体験を提供していく。この新たなモデルが、我々および参加ギャラリーにとって創造的なステージとなることを期待している」。
なお、今年のフェアには23の国と地域から104のギャラリーが参加し、日本からはタカ・イシイギャラリー、Kaikai Kiki Gallery、NANZUKA、TARO NASU、Take Ninagawaなどが出展する。