サザビーズがNFTに本格参入。デジタルアーティストのPakと協業

世界二大オークションハウスのひとつであるサザビーズは、匿名のデジタルアーティスト・Pakと協業し、ブロックチェーン技術を用いたNFT(非代替性トークン)作品のオークションを行うと発表した。

「The Fungible Collection」より

 NFT(非代替性トークン)によって、唯一無二性を担保したデジタルアート「NFT作品」が脚光を浴びるなか、サザビーズが本格的にNFT作品のオークションに参入する。

 NFTとは、ブロックチェーン技術を用いたデジタルアセットの一種で、これまでのデジタルアートでは難しかった作品の唯一無二性を保証するものとして、アートマーケットで大きな注目を集めている。

 3月には世界二大オークションハウスのひとつであるクリスティーズが、デジタルアーティスト・Beeple(本名:マイク・ヴィンケルマン)による、NFT作品《Everydays - The First 5000 Days》を競売にかけ、約6935万ドル(約75億円)で落札。現存アーティストのオークション記録第3位かつ、デジタルアート作品の過去最高額、オンラインのみのオークションでの過去最高額、オンラインでの落札価格の過去最高額を記録した。

 その後も、Twitter社CEOのジャック・ドーシーが自身の初ツイートをNFTとして販売。またアート界からはプッシー・ライオットや村上隆、ライゾマティクスなどがNFTに参入している。

 こうした状況を受け、クリスティーズと双璧をなすオークションハウスのサザビーズは、匿名のデジタルアーティスト・Pakとコラボレーション。「The Fungible Collection」と題したセールを4月12〜14日にかけ、NFT作品の売買に特化したマーケットプレイス「Nifty Gateway」で開催すると明らかにした。

 このセールでは、エディションが限定されていないオープンエディションの「Cube」が販売され、それぞれ購入個数によって異なる数のNFTが入手できるという仕組みを導入する。

 通常のサザビーズのオンラインセールとは異なるプラットフォームで行われる今回のセール。NFTが持つ様々な可能性が探られるなか、どのような結果を生み出すのか、注目が集まる。

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