「Harajuku Auction」Vol.2、取引総額は約4億4700万円に。最高落札額はKAWSの6300万円
10月26日15時より、東京・原宿のバツアートギャラリーにて、アートオークション「Harajuku Auction」が開催された。好評を博した昨年に引き続き、2回めの開催となった本オークション。210点が出品された会場の様子と、主要な落札結果をピックアップしてレポートする。
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10月26日15時より、東京・原宿のバツアートギャラリーで、SBIアートオークションとクリエイティブエージェンシー「en one tokyo」が共催するアートオークション、「Harajuku Auction」Vol.2が開催された。
今回は、ラメルジーやキース・ヘリング、KAWSなど210ロットが出品。まず、開始直後に高い入札額を記録し注目を集めたのは、KYNEと花井祐介の作品だった。KYNEは、S10サイズとP15サイズのアクリルペイント作品2点が、それぞれ400万円と420万円と、予想落札額よりも300万円以上高い額で落札。花井祐介は、F6サイズとS6サイズのアクリルペイントの作品が、それぞれ105万円と170万円と、予想落札額の5倍以上の価格で競り落とされた。
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銀座 蔦屋書店での個展「Portraits」が多くの来場者を集めた、若手ペインターの井田幸昌の作品も、オークションの開催前から高額での落札が期待されていた。出品された《End of Today 2/5/2018 - Self Portrait - 》(2018)は、F4サイズの小型の作品ながら、予想落札価格30~50万円に対して160万円で落札。マーケットの期待の高さを感じさせた。
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五木田智央は、今回7点の作品が出品された。なかでも、2000~3000万円という本オークション最高の予想落札額がつけられたのが《MATURE #2》(2017)だ。F130という大型のキャンバスにアクリルガッシュで描かれたこの作品は、2900万円で落札された。
スケートボードのデッキの廃材を使用して作品をつくるHaroshiの《Apple》(2010)。ストリートカルチャーと親和性の高い土地柄もあってか高い人気を集め、予想落札額の6倍を超える380万円という落札価格を記録した。
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世界のアートマーケットで高く評価されるKAWS。本オークションには、30点以上の作品が出品された。シルクスクリーンやフィギュアといったエディション作品から、ユニークの作品までが揃い、KAWSの競売の時間が近づくにつれて、会場は落札を狙う人々で賑わった。
なかでも予想落札価格が2800万円という高額に設定されていたのが、2枚組の作品《KIMPSONS SERIES(TWO WORKS)》(2001)だ。同作は、2001年にパルコギャラリーで開催された個展「KAWS TOKYO FIRST」に出展されていた作品で、長時間のビットの結果、6300万円で落札となった。落札時の会場は大きな拍手に包まれ、本作が今回のオークションの最高額落札作品となった。
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落札価格に取引手数料15パーセントを加えた、最終的な取引総額は4億4695万9000円となった。週末の原宿とあって人出も多く、会場の入口にはオークションをひと目見ようとする人だかりができていた。昨年に続き、高い人気を集めたHarajuku Auction。若い世代に向けたアート購入の提案として、今後の継続をぜひ期待したい。