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約55億円で落札。ホックニーの代表作が自身過去2番目の落札額を記録

3月6日に行われたクリスティーズ・ロンドンの戦後・現代美術イヴニングセールで、デイヴィッド・ホックニーの《ヘンリー・ゲルダーラーとクリストファー・スコット》が予想価格を上回る3766万1250ポンド(約55億円)で落札された。本作は、ホックニーのオークション過去最高額の2番目となっている。

デイヴィッド・ホックニー ヘンリー・ゲルダーラーとクリストファー・スコット 1969 © Christie’s Images Limited 2018

 現代イギリス美術を代表する巨匠であり、アートマーケットにおいて新たな記録を更新し続けているデイヴィッド・ホックニー。

 そのホックニーの代表作のひとつ、《ヘンリー・ゲルダーラーとクリストファー・スコット》(1969)が、3月6日のクリスティーズ・ロンドンの戦後・現代美術イヴニングセールで、予想価格の3000万ポンド(約43億円)を上回る3766万1250ポンド(約55億円)で落札された。

 1969年に制作された本作は、ホックニーが68年から75年までに7点制作した、2人の人物を描いた肖像画シリーズのひとつ。昨年11月に約102億円の価格で現存アーティストとしてのオークションレコードを更新した、同シリーズの《芸術家の肖像画―プールと2人の人物―》(1972)に次ぐ、ホックニーのオークション過去最高額の2番目となっている。また本作の落札は、このイヴニングセールの総売上の約5割を占めている。

 合計7928万2000ポンド(約116億円)の売上を達した今回のセールでは、ロットベースでの落札率は93パーセントであり、その内訳としては、ホックニーに次ぎ、ロシア人の画家・ニコラ・ド・スタールによる《Bouteilles(ボトル)》(1952)は、451万9250ポンド(約6億6000万円)の価格で落札。そのほか、セシリー・ブラウンやゲルハルト・リヒター、ジョアン・ミッチェル、エイドリアン・ガーニーなどの作品も予想を上回る価格で落札された。

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