約102億円で落札。ホックニーの《芸術家の肖像画》が現存アーティストの過去最高額を更新

約90億円という価格での落札が予想されていたイギリス人アーティスト、デイヴィッド・ホックニーの代表作《芸術家の肖像画―プールと2人の人物―》。その結果は予想を上回る約102億円となった。

デイヴィッド・ホックニー 芸術家の肖像画―プールと2人の人物― © Christie’s Images Limited 2018

 昨年80歳を迎えたイギリスのアーティスト、デイヴィッド・ホックニーが、新たな伝説を生み出した。

 スイミングプールの輝く水と、2人の人物が描かれた作品などで知られるホックニー。17年にはアメリカ・メトロポリタン美術館で自身にとって過去最大規模となる回顧展を開催するなど、その勢いは衰えることを知らない。

 そして今回、クリスティーズ・ニューヨークで行われた戦後・現代美術セールで、ホックニーは現存作家としてのオークションレコードを記録。ますます大きな注目を集める存在となった。

 記録を更新したのは、ホックニー作品のなかでも、もっとも有名な作品のひとつである《芸術家の肖像画―プールと2人の人物―》。事前予想の時点ですでに8000万ドル(約90億円)という数字が出ていたが、結果はこれを上回る9031万2500ドル(約102億4459万円)。

 これは、2015年に同時点で現存アーティストの過去最高額を記録した、ジェフ・クーンズの《バルーン・ドッグ(オレンジ)》(約65億円)をはるかに上回る額となっている。

 なお、同作を含む戦後・現代美術セールの総売上げは3億5762万2500ドル(約405億5349万円)となった。

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