印象派を代表する画家、クロード・モネが最晩年の作品群「睡蓮」に着手してから約100年。モネの作品の数々はいまなお人々を魅了し、また後世の作家にも多くの影響を残している。
本展では初期から晩年までのモネの作品約30点に加え、モネ以降の作家たち約30名の作品をともに並べることで、「印象派の巨匠」「モダンアートの先駆者」といった従来の肩書を超越したモネの魅力に迫る。
日本初公開の作品も含むモネの作品30点の特質を「マチエール」「光」「身体性」などのキーワードによってとらえ直し、その多面的な魅力を後の時代の作家たちへとつなげていく。
ともに出品されるのは、マーク・ロスコやサム・フランシスなどの1950年代以降の絵画作品、さらに絵画にとどまらず版画、写真、映像を含む幅広いジャンルの現代美術。それらをともに展示することでモネの革新性を提示し、地域や分野そして時代も超えた今日のアートとのつながりを明らかにする。