日本初公開の作品も。モネの魅力に迫る展覧会が名古屋と横浜で開催

クロード・モネとその後世代の作家の作品をともに並べる展覧会、「モネ それからの100年」が名古屋市美術館と横浜美術館で開催される。会期はそれぞれ2018年4月25日〜7月1日(名古屋)、7月14日〜9月24日(横浜)。

クロード・モネ 睡蓮 1906 キャンバスに油彩 81.0×92.0cm 吉野石膏株式会社(山形美術館に寄託)

 印象派を代表する画家、クロード・モネが最晩年の作品群「睡蓮」に着手してから約100年。モネの作品の数々はいまなお人々を魅了し、また後世の作家にも多くの影響を残している。

 本展では初期から晩年までのモネの作品約30点に加え、モネ以降の作家たち約30名の作品をともに並べることで、「印象派の巨匠」「モダンアートの先駆者」といった従来の肩書を超越したモネの魅力に迫る。

クロード・モネ 柳 1897-98頃 キャンバスに油彩 71.0x89.5㎝ 個人蔵(国立西洋美術館寄託)

 日本初公開の作品も含むモネの作品30点の特質を「マチエール」「光」「身体性」などのキーワードによってとらえ直し、その多面的な魅力を後の時代の作家たちへとつなげていく。

 ともに出品されるのは、マーク・ロスコやサム・フランシスなどの1950年代以降の絵画作品、さらに絵画にとどまらず版画、写真、映像を含む幅広いジャンルの現代美術。それらをともに展示することでモネの革新性を提示し、地域や分野そして時代も超えた今日のアートとのつながりを明らかにする。

福田美蘭 モネの睡蓮(部分) 2002 キャンバスにアクリル、額(既製品) 86.3×116.5×8.3cm 大原美術館

編集部

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