ロエベがクラフトとデザインの融合を表現。ミラノサローネで新コレクション発表

4月4日から9日までイタリア・ミラノで開催された世界最大級の家具見本市「ミラノサローネ」で、ファッションブランド・ロエベが職人技をクラフト技術を新しいフォームに進化させた新コレクション「LOEWE: THIS IS HOME」を発表した。

ミラノサローネでの展示の様子

 「LOEWE: THIS IS HOME」と題されたコレクションは、様々な芸術形式からのインスピレーションと、ロエベが誇る卓越の技、そしてクラフトパートナーのノウハウとを組み合わせることで、複数のカテゴリーにまたがる、ロエベならではの世界観を表現するもの。

 家具、ランプ、毛布、陶磁器、クッションなどで構成されるコレクションを考案し、複合的なクラフトにまとめ上げたのはロエベのクリエイティブディレクター、ジョナサン・アンダーソンだ。今回のコレクションについてアンダーソンは次のようなコメントを残している。「これは籐細工、スターモチーフ、英国の伝統的な木工業、ニットの壁飾りといった、さまざまに異なる情報のコラージュです。私は、多方面の職人たちを呼び集めることで新しい物理的なかたちをデザインし、工芸を応用することで、ファッションを家の中にどんどん展開していける、という考え方をしています。これこそがロエベの個性を生かす方法だと思います」。

 コレクションでは、男性の等身大の複数の裸像をウールで編み上げた壁飾りをはじめ、アンダーソンがデザインし、イギリス・ヨークシャーのロバート“マウスマン”トンプソンという5代にわたる家具職人の工房が製造したオーク材だけでできた家具セットなどがラインナップ。このほか、アメリカン・ミニマリズムにインスパイアされ、メタルフレームに籐製パネルを組み合わせた椅子やベンチ一式、陶磁器にレザーのディテールをあしらったスペイン製ハンドメイドのシリーズなども発表された。

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