ワシントンD.C.の国立女性美術館(National Museum of Women in the Arts、NMWA)が主催する展覧会シリーズ「Women to Watch」。その第8回となる2027年展「A Book Arts Revolution」の日本代表作家に入江早耶が決定した。
「Women to Watch」は、女性アーティストを国際的に紹介することを目的に、世界各地のNMWA委員会と連携して2〜3年ごとに開催されているプログラムだ。2027年展はNMWA開館40周年を記念し、同館が長年収集してきたブックアーツの今日的意義を再考する内容となる。前回(2024)は長谷川愛が日本代表に選出された。


今回代表に選ばれた入江は1983年岡山県生まれ。2009年に広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程を修了し、現在は広島を拠点に活動している。二次元のイメージを消しゴムで消し、そのカスを素材として立体作品へと変換する独自の手法を展開。既存の図像に対する異化的なアプローチを通して、現代における「表象と物質」の関係を再考させることを試みている。
日本代表の選考は、今年3月に表参道で開催された東京展のキュレーター・神谷幸江(国立新美術館学芸課長)が担当。風間サチコ、宮永愛子、村上華子、米田知子、そして入江がノミネートされていた。神谷による入江の推薦コメントは次のとおり。
入江早耶は、印刷された画像を消しゴムで消し、その消しカスから三次元の立体物を作り出すことで、二次元のイメージを再び立体として蘇らせます。彼女の制作は解釈を加え、新たな物語を生み出すもので、本のなかの人物や植物、動物を、鮮やかな存在感とともに三次元の生命として立ち上がらせます。
博物誌の文献や新聞記事といった古い使い古された本に着想を得て、本の内容を物質化する入江の制作は、現代の喫緊の問題を取り込みながら、彼女自身の視点から書き換えていく行為でもあります。
(プレスリリースより引用)
なお、入江は来年4月よりNMWAで開催される本展に、世界各国・地域から選ばれた作家とともに出展する予定となっている。























