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米田知子

Tomoko Yoneda

国立新美術館にて、米田知子 写真=手塚棗

 米田知子は1965年兵庫県生まれ。91年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)修士課程修了。以来ロンドンを拠点に、固有の場所や人の歴史、記憶のリサーチをベースにした手法で写真作品を制作。これまで訪れた場所に、出身地であり、阪神淡路⼤震災で壊滅的な被害を受けた阪神地区、台湾・台北各所に残存する⽇本占領統治時代の⽇本⾵家屋、レジスタンスの拠点だったイタリアの⼯場地区などがある。

 主な個展に「記憶と不確実さの彼方」(資生堂ギャラリー、東京、2003)、「震災から10年」(芦屋市立美術館博物館、2005)、「米田知子展―終わりは始まり」(原美術館、東京、2008)、「Japanese House」(シュウゴアーツ、東京、2011)、「暗なきところで逢えれば」(東京都写真美術館、2013)、「アルベール・カミュとの対話」(パリ日本文化会館、2018)、「Tomoko Yoneda」(マフレ財団、マドリッド、2021)。「ふぞろいなハーモニー」(広島市現代美術館、2015)、「カタストロフと美術のちから展」(森美術館、2018〜19)、「横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection ―アートと人と、美術館」(横浜美術館、2019)などのグループ展や、ヴェネチア・ビエンナーレ(2007)、キエフ・ビエンナーレ(2012)、あいちトリエンナーレ(2013)、光州ビエンナーレ(2014)、上海ビエンナーレ(2018〜19)など国際展にも多数参加。