2016年にロエベ ファンデーションが設立した「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」。今年の大賞がジョンジン・パク(韓国)の《Strata of Illusion》(2025)に決定した。
このプライズは「ロエベ」のクリエイティブ・ディレクターで、ジョナサン・アンダーソンが考案したもの。今日の文化におけるクラフトの重要性を認識し、顕彰することを目的としている。今年は133の国と地域のアーティストから5100点を超える応募があり、そのなかから、選考委員会によって19の国と地域から選ばれた30名のファイナリストが選ばれた。

大賞を受賞したジョンジン・パクは1982年生まれの陶芸家。現在はソウル女子大学校助教授を務める。対象となった《Strata of Illusion》は椅子状のフォルムをしており、「制御」と「崩壊」の間の緊張関係を探求した作品。色付きの磁土を塗布した数千枚に及ぶ紙を積層し、高密度かつ直線的な量塊として形成された。焼成の過程で紙は燃え尽き、熱と重力によって構造は沈み込み、歪んだフォルムが創出されたという。
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