「移民の国」アメリカとは? そして、どこへ向かうのか?『美術手帖』2026年4月号は、「移民とアメリカ 日系アーティストの歴史と現在」特集

『美術手帖』2026年4月号「移民とアメリカ 日系アーティストの歴史と現在」特集が3月6日に発売される。本特集では、専門家による座談会、現在活躍する日系アーティストへのインタビュー、アメリカでの日系アーティストの歴史を振り返る記事など多角的な視点から、日米両国の境界で作品をつくり続ける作家の実像に迫る。またアーティスト・インタビューでは、大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭でも発表を行う、ウクライナを代表するアーティスのトニキータ・カダンを取り上げる。

「移民の国」アメリカとは? そして、どこへ向かうのか?

 2024年の大統領選を経て、第二次トランプ政権が始動したアメリカでは、強硬な移民政策や反多様性(反DEI)の動きにより、アートを取り巻く環境が根本から揺らいでいる。「移民の国」という理念を掲げたかの地がいま、誰を拒み、どのような論理で境界を引こうとしているのか。

 いっぽうアートシーンでは、ルース・アサワの大規模な回顧展がロサンゼルスからニューヨーク、さらには欧州へ巡回するなど、日系アーティストの再評価と研究が進んでおり、その表現に改めて光が当たる重要な局面を迎えている。

 本特集では、専門家による座談会、現在活躍する日系アーティストへのインタビュー、アメリカでの日系アーティストの歴史を振り返る記事、研究者やキュレーターへの取材や論考など多角的な視点から、日米両国の境界で作品をつくり続ける作家の実像に迫る。そして、アメリカの日系アーティストたちがたどった歴史と表現の現在を通して、「移民の国」アメリカとはなにか、また移民やディアスポラという視点から語られる表現の可能性について考える。

 アーティスト・インタビューは、大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭でも発表を行い、日本とも縁が深い、ウクライナを代表するアーティストのニキータ・カダン。彼がキュレーションしたウクライナのアーティストによる展覧会に合わせて来日したこの機会に、ロシア・東欧の美術・文学・文化の研究者である鴻野わか菜が話を聞いた。

編集部