「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー「ヘラルボニー」(代表者:松田崇弥、松田文登)が、東京・銀座レンガ通り沿いにヘラルボニー初となる都内の常設店舗「HERALBONY LABORATORY GINZA(ヘラルボニー ラボラトリー ギンザ)」をオープンさせる。オープン日は3月15日。
「LABORATORY(実験室)」という名称には、歴史がありながら、新たな文化を取り入れ革新を続ける銀座の街で、この場所を実験室として、異彩を放つ作家とともに社会の価値観の変容を目指すヘラルボニーの思想を発信する場にしたいという想いが込められているという。
店舗はショップとギャラリーが併設する構成。作家のアトリエスペースを常設設置したショップでは、プロダクトの販売だけでなく、ヘラルボニー契約作家の生の創作活動に触れられる機会を提供する。また、ギャラリーでは、アートの展示販売に限らず、様々な展示を予定している。
なお、へラルボニーはアートの視点で経営戦略を牽引するポジションとしてCAO(Chief Art Officer)を新設し、25年4月に現在同社アドバイザーを務める金沢21世紀美術館の黒澤浩美が就任することも発表。また1月にはCOOとして元ランサーズ取締役・曽根秀晶が就任している。
へラルボニーの昨年度の売上高は前年比1.63倍と成長を見せており、作家へのライセンス使用料の年間支払額は過去3年間で15.6倍に増加。企業とのコラボレーションや商品開発、空間プロデュース等を提供するBtoBのアカウント事業の売上は前年比で1.84倍、協業企業数は年間およそ150社となっており、24年7月にはフランス・パリに子会社「HERALBONY EUROPE」を設立するなど成長を見せている。体制変更により、国内外の事業戦略と組織運営を強化し、アートの発掘とアートシーンでの活動をさらに活発化していく狙いだ。