デザインの専門誌『Ilmm』(アイエルエムエム)が4月1日に創刊。世界各国のデザイナーによるプロダクトやインテリアを軸に、広範な領域にフォーカスするものとなる。スタッフは土田貴宏 (編集)、加納大輔(アートディレクター)のほか、発行元FLOOATのメンバーらがアドバイザリーチームとして加わっている。
「Ilmm」というネーミングは、日本に訪れていた外国人観光客のTシャツに書かれていた文字から着想を得たものだという。そのような直感的要素や、軽率、不完全、ミステイクといったキーワードをポジティブにとらえ、全体像をつかみにくい昨今の「デザイン」に対し、寛容な姿勢でその意義について伝えていくものとなる。
皮切りとなる『Ilmm #0』は、フォルマファンタズマ、サビーヌ・マルセリス、セシリエ・マンツといった、近年注目されるデザイナーやスタジオへのロングインタビューと豊富なビジュアルを中心に構成。今後は、春・秋の年2回刊行される予定となっている。
専門性が重視される分野であるいっぽう、世界中の隅々までにその考え方が根付いている「デザイン」。『Ilmm』は、デザインのそのような特性を、世代や嗜好を問わず多様な読者が楽しむことができるメディアとして発信していくという。