弘前れんが倉庫美術館は、4月1日付で新館長に同館副館長・木村絵理子が就任したことを発表した。新たな副館長には小杉在良が就任した。
木村は2000年早稲⽥⼤学⼤学院⽂学研究科芸術学美術史専攻修了。同年から横浜美術館に勤務し、12年より2023年まで同館主任学芸員。23年6月に弘前れんが倉庫美術館副館長に就任した。
弘前れんが倉庫美術館は、明治・⼤正時代に酒造⼯場として建設され、戦後はシードル⼯場として使⽤された建物を改修した美術館。改修は田根剛が手がけ、「記憶の継承」をコンセプトに、可能な限りもとの建物を残しているのが大きな特徴だ。建築や地域に合わせたコミッション・ワークを重視しており、奈良美智やジャン=ミシェル・オトニエルの作品をはじめ、弘前ならではのコレクションを形成。また空間特性を⽣かした現代美術の展覧会を開催している。