新たなアーティスト・ラン・スペース。「OAG Art Center Kobe」が神戸に開館

アーティスト、デザイナー、研究者などから構成されたコレクティブが運営する「OAG Art Center Kobe」(オーアーゲーアートセンターコウベ)が、神戸・岡本に開館する。

OAG Art Center Kobe 外観 Photo by Takuma Umematsu

 アーティスト、デザイナー、研究者などから構成されたコレクティブが運営する「OAG Art Center Kobe」(オーアーゲーアートセンターコウベ)が、神戸・岡本に開館する。

 同センターは、1873年に設立された組織・公益社団法人オーアーゲー・ドイツ東洋文化研究協会(OAG)によるもの。建築はOAG所有の施設を使用し、運営は主にアーティストと研究者たちなどの有志が担う。運営メンバーはアーティストの稲垣智子、植松琢麿、国谷隆志、デザイナーの後藤哲也、研究者の宮嵜潤二、マネジメント・広報の小泉智子。

 毎月のアートクラスのほか、芸術とドイツ語圏に関連した企画を中心に、展覧会、シンポジウム、レクチャー、ワークショップなどの芸術、文化活動及びイベントの開催を不定期で行うという。 

OAG Art Center Kobe 外観 Photo by Takuma Umematsu
OAG Art Center Kobe 内観 Photo by Takuma Umematsu

 同センターのこけら落としとなるのは、グループ展「Kunst Party」。ドイツ語で「アート」を意味する「Kunst」と、華やかな集まりだけでなく、登山隊や部隊のよう に目的を持って集まったグループなど複数の意味を持つ「Party」を組み合わせたもので、多様な人々の関わりによってアート活動を行っていくというセンターの方針を反映しているという。

 参加作家は、稲垣智子、岩名泰岳、植松琢麿、内海昭子、大﨑のぶゆき、大野由美子、 国谷隆志、田中秀和、谷山恭子、長嶺慶治郎、林勇気、渡辺えつこら12人。絵画、彫刻、映像、写真、インスタレーションなどを展示し、コミュニティのあり方を改めて考えるとともに、日本、東アジアの国々とドイツ語圏をつなぎ、新たな関係性や考えが生み出される場を目指すとしている。

稲垣智子 Mirrors 2022
植松琢麿 earth-palette 2013

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