今年4月、金沢に新たなアーティスト・イン・レジデンスが設立へ。アーティストの齋藤恵汰ら3名が中心

アーティストの齋藤恵汰ら3名が中心となり、今年4月、金沢に新たなアーティスト・イン・レジデンスが設立される。初回のオープンコールは6月を予定。

設立メンバー

 今年4月、金沢に新たなアーティスト・イン・レジデンスが設立される。中心となるのは、渋家(シブハウス)の創設や美術批評誌『アーギュメンツ』の創刊などを行い、現代アーティストとして活動する齋藤恵汰、映像クリエイター・プロデューサーの越後龍一、金沢の中心市街地で宿泊施設を営む細川博史の3名。

 コロナ禍における東京での制作活動にストレスを感じ、自らもほかのレジデンスに参加するなかで、制作・生活の拠点を移すことを考えたという齋藤。レジデンスの設立に際して「近年、作家にとって現代アートと工芸の垣根はなくなりつつある。金沢の工芸や現代アートと世界がつながるための拠点をつくりたい」と語っている。

 細川は宿泊観光業のキャリアを活かし、現地でのコーディネートを行うほか、コミュニティづくりの場を提供。現在VR映像や音楽会社のコンサルティングなどを行い、昨年金沢に移住した越後は、PRや運営を担当する。

 レジデンスは、ラテン語で安息日を意味する「サバティカル」がコンセプト。アーティストが安心して考えを深め、制作に打ち込む環境を提供することで、日本の現代アートのグローバル化を促進する拠点となることを目指す。

 東京や大阪から2時間半というアクセス、そして豊かな文化の土壌が魅力の金沢にオープンするレジデンス。4月1日からのプレオープン中にクローズドで複数の作家を招聘したのち、初回のオープンコールは6月に予定されている。

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