2022.4.21

紛争の影響を受けたアーティストをサポート。国内アーティスト・イン・レジデンス有志の新しい取り組みに注目

戦争などの影響で日本での滞在制作を希望する海外のアーティストや表現者を支援するため、日本国内でアーティスト・イン・レジデンスを実施している団体・個人の有志が新しい取り組み「#ResidenciesWithoutBorders」をスタートさせた。

 「アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」として知られている、アーティストやキュレーター、研究者などの創作活動を支援する短期滞在型のプログラム。日本国内でAIRを実施している団体・個人の有志により、戦争などの影響で日本での滞在制作を希望する海外のアーティストや表現者を支援し、アドバイスや滞在に関するサポートを行う取り組み「#ResidenciesWithoutBorders」が始まった。

 このプロジェクトを立ち上げたのは、森純平・長谷川新(PARADISE AIR)、勝冶真美(京都芸術センター)、小田井真美(さっぽろ天神山アートスタジオ)、東海林慎太郎(AIT)、慶野結香(国際芸術センター青森)。PARADISE AIRをはじめ無償で滞在先を提供するサービスから、渡航や滞在に関する情報提供や生活支援まで多岐にわたるサポートを行っている。

 同プロジェクトの立ち上げとともに、日本のAIR情報を網羅するサイト「AIR_J」に日英バイリンガルの特設ページが公開。日本国内の協力者の連絡先やサポート内容などが一覧できるいっぽうで、AIR施設の運営者、協力可能な文化関係者など、この取り組みに賛同する人も募集しており、協力者のネットワークを拡大し続けている。

 なお具体的な支援は難しい場合も趣旨に賛同することを表明し、このフォームから投稿することが可能だ。