佐倉市立美術館のネーミングライツの権利者が決定。10年間有効な愛称はどうなる?

千葉県佐倉市が公募していた佐倉市立美術館のネーミングライツ(施設命名権)を、株式会社ジィ・シィ企画が取得。同市とパートナー契約を締結し、今年4月1日から2033年3月31日まで用いられる愛称が決定した。

佐倉市立美術館

 キャッシュレス決済システムを提供する株式会社ジィ・シィ企画が、佐倉市立美術館におけるネーミングライツ(施設命名権)を取得し、2022年12月26日に同市とパートナー契約を締結した。これによって、2023年4月1日〜2033年3月31日まで、同館の愛称は「佐倉市立美術館!...GC」になる。

 佐倉市立美術館は、千葉県指定有形文化財にである旧川崎銀行佐倉支店の保存と活用を考慮して建設され、市民が芸術文化に対する理解と親しみを持てるような施設を目指し、1994年11月に開館した。佐倉・房総ゆかりの作家作品を数多く所蔵し、これらの作品やその延長上にある日本の近代美術を紹介する展覧会や、現代美術・版画・夏休みの子供向け企画などを開催している。

 株式会社ジィ・シィ企画は、「“!”…そこに GC」 キャッチフレーズに掲げる企業。本社所在地がある佐倉市における公共施設の活性化・魅力向上への貢献が、企業理念と共通すると考え今回の応募に至ったという。

 今回愛称の「佐倉市立美術館!...GC」は、正式名称である「佐倉市立美術館」と、同社のキャッチフレーズ「!...そこにGC」を組み合わせたもの。使用は主に印刷物を想定しており、呼称は正式名称と同じ「佐倉市立美術館」だという。契約期間中にはまた、施設内において企業の製品やサービスを紹介する企画を予定しているという。

 地方自治体・公共美術館と株式会社のパートナー契約は、今後10年の間にどのような効果を見せるのか。今後の取り組みにも注目していきたい。

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